猫にはいろいろな柄や毛色がありますが、
それぞれに性格が違うらしい、といわれているのをご存じでしょうか?
正式な研究発表はまだされてはいませんが、柄や毛色によっての性格の傾向の統計から、
どうやら違いがあるらしいということが最近わかってきました。
それぞれの柄や毛色の性格について見ていきたいと思います。
猫の柄、毛色による性格の傾向
柄・単色(ソリッド)
毛色・白(ホワイト)
自然界で真っ白な毛色は目立ってしまうため、白猫は警戒心が強いといわれています。
そして厳しい環境の中で生き残るために慎重さが培われたと思われることから
白猫は賢く、クール、また甘えん坊の子は飼い主さんへの独占欲が強いといわれています。
毛色・黒(ブラック)
ミステリアスで近寄りがたい見た目とは違って、とても人懐っこくて甘えん坊です。
人間や環境の様子をよく見ることができ頭が良いといわれます。
白猫とは逆で目立たないためか、警戒心が弱い方です。
しかし赤系の遺伝子を持つ場合(親猫に茶トラなどがいる)は、警戒心が強い性格になることもあるようです。
毛色・灰色(グレー/ブラックスモーク)
「ブルーキャット」と呼ばれる灰色の猫は、落ち着いていて穏やかな性格だといわれています。
繊細で神経質な一面もあり、心を許した人にしか懐かないといった傾向もあるようです。
柄・縞模様(タビー)
毛色・キジトラ(ブラウンタビー)
キジトラは猫の柄の原型となるものであることから、特に個体数が多いといわれています。
性格は警戒心が強く野性的なものと甘えん坊になるのとで分かれるようです。
活発で動き回ることが好きなので、抱っこされるのは苦手。
あまりかまい過ぎないでそこそこの距離感でいることが好かれるコツです。
毛色・サバトラ(シルバータビー)
魚のサバに似た、明るい灰色に黒い縞模様がはいっていることから、サバトラと呼ばれている猫です。
性格としては人懐っこく陽気なタイプと神経質で警戒心の強いタイプに分かれることが多いようです。
その猫のペースに合わせて接することが良い関係を築くことができるでしょう。
毛色・茶トラ(レッドタビー)
薄いオレンジ色に赤茶色の縞模様が入った茶トラは、遺伝的にメスが少ないという特徴があります。
オスの茶トラは、茶トラのオレンジ色を作る優性遺伝のO遺伝子を両親の
どちらかから引き継げば茶トラになりますが、メスの場合はO遺伝子を両親双方から
引き継がなければ茶トラにならないからです。
茶トラの性格は人懐っこく甘えん坊ですが、
臆病な一面があり、それを隠すために、見知らぬ人には警戒心から攻撃性が出ることもあるようです。
柄・二色、三色模様(バイカラー/キャリコ)
・白黒、黒白(ホワイト&ブラック、ブラック&ホワイト)
白の割合が多いと「白黒」、黒の割合が多いと「黒白」と柄の色の割合いによって呼び方が違ってきます。
また、色の割合によって性格にも違いがあるといわれており、
「白黒」は一見大人しそうに見えて、実は気が強い性格の猫が多いようです。
これは白猫の性格の傾向に似たところもあるようで、警戒心が強いためだと考えられます。
しかし黒猫の要素も持っているので、慣れると甘えん坊になることもあるようです。
また、黒の割合が多い「黒白」の猫はマイペースで友好的だといわれます。
やはり、白猫の要素も持っていることから、少し警戒心が強い所も見えます。
・三毛(キャリコ)
黒、白、茶の3色の毛色の猫です。存在するほとんどがメスなのでメス特有の気の強さを持ち、
好奇心が強くマイペースで猫らしい猫、といわれています。
・サビ(トーティーシェル)
黒、茶、赤(オレンジ)がまだら模様になった猫です。
この猫は、三毛と同様にオスが産まれることは稀です。
しかし三毛のようなメス特有の気の強さはあまり無く、穏やかで協調性があるといわれています。
猫の模様はどのように決まるのか?
これまで挙げてきたように猫の柄、模様は多種多様ですが、
これらはどのように決まっていくのでしょうか?
基本的に親から受け継ぐ遺伝子によって決まるのですが、
その遺伝子は数十パターンあり、それが複雑に組み合わされるため、
容易に予想ができないものとなります。親や兄弟と全く違う柄や毛色で生まれることも珍しいことではありません。
まとめ
ここまで、猫の毛色と柄による性格の傾向についてみてきました。
柄や毛色によって性格が違うというのはとても興味深く、私たち猫好きとしては、
あの子はどんな性格なのかな?警戒してなかなか心を許してくれないけど、
仲良くなりたいからどう接すればいいのかな?と思いをめぐらせます。
言葉が通じないからこそ、知りたいという気持ちも大きくなります。
身近にいながらもまだまだ猫には解明されていない謎の部分がたくさんあります。
それこそが私たちが心を惹かれる理由なのでしょう。
柄や毛色によって性格の傾向を知り、猫とのより良い関係をこれからも模索しながら築いていきたいものです。