東京 東横線

野良猫大好きブログ:東京都品川区東急電鉄沿線で野良猫がまったり

○野良猫に会いたい時、どうしていますか?

 

谷中、護国寺、江の島。
東京の近郊で野良猫に出会おうと思えば、まず思い浮かべる地名。

野良猫との出会いを求めてむやみに近所をさまよい歩くより、あらかじめ野良猫スポットとして知られる土地に赴いた方が簡単。

しかし、何気なく歩いていた街中で、突然思いもよらない野良猫スポットに遭遇すると、その日一日なんとなく楽しくなったりしませんか?
少なくとも私は楽しくなります。500円拾うより、たぶん嬉しい。

○友人宅への道すがら、野良猫に遭遇しました

 

突然ですが、私は野良猫の良さの一つは、その「つれなさ」にあると考えています。

飼い猫や猫カフェの猫みたいに、人間に慣れすぎていたり、スれているところがない。こちらが、それこそ“猫なで声”を出しながら近づいても、キョトンとしながらこちらを見ているか、ある程度距離が縮まると一目散に逃げるだけ。

少なくとも私はあまり猫に好かれる体質ではないらしいので、野良猫とべたべたしたいという欲求は捨て去りました。見ているだけで満たされる。
もちろん、やたらと人間慣れした「プロの野良猫」もいるけれど。

少し曇ったある休日、品川区某所の友人宅を訪ねていくと、途中に緑化された遊歩道がありました。東急沿線のとある駅から徒歩10分程度の歩道。ベンチで小休憩を撮るおばあさんに、サッカーボールで遊ぶ小学生の集団。のどかな休日の風景が広がります。

ふと、顔を上げると、いました。野良猫。目が合いました。

目が合ったからと言って、おもねった声を出して近づいてくるわけでも、警戒して距離を撮るわけでもない。

「ん?」とでも言わんばかりに一瞥をくれただけで、特に何かを気に留めるわけでもない。


ただ悠然とたたずんでいる。どこか貫禄さえ感じさせるそのたたずまいに、なぜか私が気まずくなってしまう。何にも悪いことをしていないのに、相手が無言でこちらを見つめている、無性に謝りたくなる時ってありますよね。


時折、遠い目で明後日の方向を眺めていますが、きっと何か、もの思いにふけっているのでしょう。

○もちろん、逃げるやつもいる

また少し、友人宅に近づくように道を歩くと、今度は黒い猫が、無心に何かをほおばっている姿が目に飛び込みました。


誰かから食事を与えられているようですね。時刻は午後1時を少し回ったころ。少し遅めの昼食といったところでしょうか。ビール飲みたい。

すぐそばには、いかにも、このあたりの“ヌシ”といった雰囲気のおばあさんの姿が。どうやら、この方が食事の提供者らしい。

少し近づくと、思いっきり睨まれました。さらに近づくと、今度は逃げ出してしまいました。そんな一目散に逃げなくてもいいじゃないか。

「あの子は、男は苦手なんだよ」とはおばあさんの言葉。
なんだよ、別にそこまでして嫌わなくてもいいじゃだろ。見ているだけで十分。そうは言ったけど、ここまで避けられるとさすがにへこむだろ。

○穴猫と遭遇する

緑道から横にそれると、いかにも野良猫がいそうな細かい路地が見えました。昔から、野良猫は入り組んだ路地にいると相場が決まっています。この路地の写真をご覧になった方ならお分かりになるでしょう。「いかにも」といった雰囲気。

とはいえ、まだ昼下がりの明るい時間帯。そう簡単に何匹も見つからないかな。

て、いたよ。

野良猫は野良猫でも、どうやら半野良、といったご様子です。このあたりに住人に可愛がられているのでしょうか。

戸の隙間から顔だけをだし、こちらに視線を向ける猫。
「良い子だねー」と高い声を挙げながらカメラのシャッターを切る不審者(私)。

しかし、相手は野良猫なので安心です。もし、シャッターを切る相手が、女子中学生だったりしたらどうなるでしょうか。おそらく私は通報されていたでしょう。

そこへ行くと、野良猫は良い。大声を上げるわけでもなく、ただ眠たそうな目で私を怪訝そうに眺めているだけ。ちらりと一瞥をくれた後は、特に気に留めるでもなくその場でおとなしくしている。シャッターを切り放題。

それにしてもこの猫、穴の中に納まったまま微動だにしない。その狭い空間に入って何を考えているのでしょうか。昼食を終えてのんびり過ごしているだけでしょうか。

ちなみに、猫というのは本来、野生の中で過ごす時は穴ぐらを寝床としていたと言われています。ビニール製の買い物袋であったり、狭い段ボールの中に入りたがるのは、その名残だそうです。

その気持ちは分からなくもない。狭いところって、なんだか落ち着きますよね。カプセルホテル好き。

緑道に歩を戻ししばらく歩くと、一つの看板が目に留まりました。
「捨て猫をしない、させない!」「無責任なエサやりをしない」の文字。
そしてその下には「エサ・糞・尿の後始末」「赴任・去勢手術」とありました。

エサやりをしてはいけない、とは一言も書いていません。餌やりをしていたおばあさんなどを見ても、食べ残しはちゃんと後始末をしたようです。

「このあたりの野良猫は、しっかりと避妊もしてあって、あらかじめエサを与えてもいい人が決まっている。」

友人宅にたどり着いて、ひとしきり出会った野良猫のことを話すと、友人が教えてくれました。

品川区全体がどうなのかはわかりません。しかし、このあたり一帯に関して言えば、野良猫を単に「野良猫」とみなすだけでなく、地域猫として見守る姿勢を感じます。

品川区まで少し遠いけど、何か理由を作ってまた訪れたくなる街。

市区町村によっては、野良猫のエサやりを条例で禁止するところもあるようですが、野良猫のすみつけない町というのもなんだか寂しい。

そんなことを考えながら、友人宅でビールを飲みながらのんびりと過ごす休日でした。

野良にゃんすたグラム

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野良 猫 ひろき

野良猫大好きどっとこむは飼い野良猫のノラネコノヤマトと 野良猫大好き調査隊(NDC48)の皆様とお送りしています。

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